メイリーちゃんは、嘔吐や食欲不振が続いてしまいました。
一時的に治療に反応もみせますが、食欲もだんだん落ちてきてしまいます。
血液検査で、低蛋白血症(血液中のタンパク質の低下)も起こってきました。
こういうケースでは、内視鏡検査が適応です。(慢性胃腸炎+低蛋白)
麻酔は必要ですが、体に負担をかけずに胃腸の検査が可能です。
検査の結果、ワンちゃんに多い炎症性腸疾患(IBD)ということがわかりました。
下の画像が炎症を起こしている、十二指腸の内視鏡写真です。腸粘膜の絨毛(ヒダ)が腫れて赤くなっています。
診断・治療後は、お食事療法(手作り食)もうまく奏功して嘔吐もなくなり体重も増えてくれました。
元気になってくれて良かったです!
炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)は、炎症細胞が腸粘膜へ浸潤する消化器疾患です。
慢性の嘔吐や下痢、低蛋白血症が特徴です。
治療には内科療法や、食事療法などがあります。
更新日時:2024年7月2日 12:21 PM